肩書きなんてなーんもないよ

「夢は叶うもの叶わなければまだ努力が足りない」

服という武装をまとう人々

じつは、こないだずっと気になっていた写真集があって、その写真展がたまたま渋谷の西武でやっていたので行ってきました。
 
題名は、「THE SAPEUR -コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン-
f:id:mihimarugt1225:20160426140454j:image
サプールと呼ばれる人々が住んでるのは、コンゴ共和国というアフリカ大陸の中の1つの国。
彼らの哲学は、「かっこいい服を着て、かっこよく生きる」
f:id:mihimarugt1225:20160426140520j:image
 
この人たちの考えがまた自分の固定概念をぶっ壊した。サプールとして生きている人々は、稼いだ大半のお金を服に使う。それも、ハイブランドのものばかり。だけど生活は、いたって質素。
なぜ彼らは、もっとご飯とか住居にお金をかけてから服を買うっていう考えではないのだろう?
めちゃめちゃ、疑問だったし、惹かれるものがあった。
 
そもそも、サプールとは「サップ」という言葉から取ったもの。フランス語の「お洒落な優雅な紳士たち」という言葉の頭文字をとってできた。
 
コンゴ共和国は、昔、内戦があり国が分かれたりもした。町は、戦争でボロボロになり絶望に打ちひしがれてる時に、生まれたと言われています。人々の楽しみは、お洒落な服を着て街を歩く。
ただそれだけだけど、楽しくてそれが幸せ。
f:id:mihimarugt1225:20160426140543j:image
プラダを着た悪魔」という映画を見て、ブランドという力がどれだけ凄いのかそして、どれだけの人が携わって出来上がっているのかを勉強しました。
服というのは、ある意味で武装なのだという事も。第一印象や、服のジャンルでその人がどんな人かを表すものでもあるという事。
つまり、「個性
 
サプールに生きる人々は、服を通して互いを尊重し、自分らしく自信を持って生きているなと感じました。
ブランドの服って、多少背伸びするために買ったり、自分の地位を表すためのものだと考えていたが、その考えを壊された。
 
この人たちは、プライドがある。そして、紳士である。
 
サップとして生きるのであれば、強い倫理観を持たなければならないと考えている。つまり、スマートで高級な衣服の内側には、真摯かつ高貴な人間性が備わっていなければならないのだ。
 
SAPEURS the Gentlemen of Bacongo(青幻舎) ーより引用
 
これこそ、ここの教育だと感じた。ここの人たちは、自分たちで考えどういう人になりたいという答えを導き出し、それに相当するような物を身につける。それは、物でもあり、考えでも。
 
こんな考えを持っている人たちが、アフリカにいる。自分たちなりに、何が自分の幸せかを見つけている。その為に、何を学ばなければいけないのかを導き出している。とても、美しいなと思った。
 
そして、この服装は男の人だけではなく女の人もできる。男女平等だそうです。このような素晴らしい考えの国が世間でいう発展途上国と呼ばれる所にあるなんて。
 
過去から学び、今がある。
サップの人々は言った
「戦争には何一ついたことはない。何も残さず失うだけ。もし洋服か武器かという選択があれば誰もが洋服を選ぶでしょう。」と。
 f:id:mihimarugt1225:20160426140619j:image
一人一人が、何が幸せなのかを考え、それに向かっていけたらいいなと思う。もちろん武器なんて持たないでね。
 
見ていただいて、ありがとうございました。
 



にほんブログ村 大学生日記ブログへにほんブログ村にほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村にほんブログ村 大学生日記ブログ 留年大学生へにほんブログ村

【送料無料】 GENTLEMEN OF BACONGO / Daniele Tamagni 【単行本】